名古屋市 北区 西区 空手道場


山田塾長 正直日記

2024年08月09日
不思議なこともあるもんだ


僕は千原ジュニアさんが好きで、ジュニアさんがメーンで出てる番組の幾つかも観てるし、
メーンじゃなくてゲストとして出てるもんも観る、
何ならザッピングしててジュニアさんが出てるとそれも観る、みたいな感じで、
それだけに、過去観たジュニアさんが出てた番組も「あれ面白かったなあ」とたまに思い出すことがあんだよね。

あれは何年くらい前だったかしら、
ジュニアさんとしょこたん(中川翔子さん)がMCで、
まだ無名の芸術家の作品を紹介、美術の専門家がそれを評価する新人発掘みたいな番組があって、
僕はその番組が大好きで、毎週録画して観てたんだよね。
そしたら、あんま視聴率がなかったんかしら、ほどなくして終わっちゃったんであります。

…なんてことをふと思い出してたら、
多分10年以上昔、確か毎回冒険家とか研究者とかが出て来て専門的な話をする、
んな千原ジュニアさんメーンの番組があったなあ、なんてことを思い出したんだよね。

もう番組名も放送時間もすっかり忘れてんだけども(確か深夜帯の番組だった様な…)、
途中から海洋学者だかなんだったか、大学教授の方が出て来て、それはそれは興味深いお話をご披露されて、
今で言えば『クレージージャーニー』みたいな番組、これももっと続けて欲しいなあと思いつつ終わっちゃったんであります。

「あの番組、何ていうタイトルだったけなあ…」
さすがに思い出す可能性はゼロに近い案件、僕はちょっと粘ったけども程なくして諦めました。
まあ、思い出したとて、“とて話”なんで、苦労して思い出してもなあと思ったんだよね。

ところで皆さん、
いきなりだけども、何年も普通に使ってる家電とかで、そういえばこの機能使ったことないな、或いは存在すら知らなかった、
んなご経験はおありでしょーか。

僕ん家のTVはもうかれこれ10年以上は使い続けてんだけども、
昔の千原ジュニアさんの番組よりも、そういやあ松本まりかさんのドラマ、あれ何曜日だったっけ?なんて思って、
番組表だの予約状況だのを調べてた時、
“あなたのお好きな傾向を打ち込むと勝手に予約します”みたいな機能がうちのTVにあったってのを、偶然発見したんだよね。

皆さんのTVにもきっとあると思うけども、“ドラマ”とか“松本まりか”とか記録しておくとそれ関連の番組を録画してくれる、
んな機能が僕のTVにもあったんであります。

「おおぉっすげーぢゃないの!」
よくよく考えたら、んな機能10年以上使わずに来たんでこれからもあんま意味なし、だとは思うけども、
単純にその性能自体に僕は感動して、しばらくその周辺を色々探ってみました。

すると、候補1とか候補2とか、自分の任意で文言を打ち込む箇所の下の方に、
『ほこたて』『世界まる見え!テレビ特捜部』『ホンマでっか?!TV』と記録されており、
どうやらこれは、10年以上前に頻繁に予約録画してたもんを「あんたこれ気に入ってんでしょ」とTVが判断、
候補として勝手に記録されてた模様でした。

ていうか『ほこたて』って懐かしいなあ…。
あれ面白かったよなあ。

で、んな勝手に記録されてた番組ん中に、
『ナダールの穴』
全く記憶にない、見たこともない番組名がありました。なんだ?『ナダールの穴』て。ナダルさんなら知ってるけど。

皆さんもご存じの通り、僕は一旦謎だと思うともーどうにもそれを解決せずにはおけない性分、
そこに記録されてたってことは僕自身が頻繁に予約録画してた番組だってこと、
でもんな奇妙な番組、全然記憶にないし内容も知らない、
気になる気になる気になり過ぎる、僕は♪このーきなんのききになるき♪と歌いながら早速番組名をネット検索してみました。

京都の難関私立中学に合格するもひきこもり生活に突入し、
空白の3年間を過ごした千原ジュニアのために、様々なジャンルの「オモシロ家庭教師」が訪れて教育を施すトーク番組。

えええぇ〜っ!
え?えええぇ〜っ!

んなことある?
え?んなことある?

「あの番組なんだったっけなあ」とぼんやり気に掛った番組名があって、
んな折、全く知らなかった触ったこともないTVの機能を発見、なんとそこに、その気に掛った番組名が偶然記録されてた、
あの番組なんだったっけも偶然、知らなかった機能を発見したんも偶然(しかもその日)、
こりゃすげーの上にもすげーっ、奇跡と言っても過言ぢゃないんじゃないでしょーかっ。

因みに“ナダール”ってのは、難関校の「灘高校」と「ラ・サール高校」を繋げたものってことらしいです。
そりゃ思い出せないはずですな。



んじゃまた明日!
2024年07月17日
ブレインダイブの種明かし


本日の『正直日記』は、
よくある「あなたの脳にダイブして初恋の人の名前を当てます」の“幾つもある中の一つのやり方”をお話します。

ていうんも、過日『正直日記』で同種のマジックについてお話した際、
いかにも僕が「タネを知ってるけど教えないもんね」みたいな感じになっちゃってて、
今にして思うと、そういうのって不快に思う方もみえんじゃないかと気付いたからで、
当該番組での当該マジシャンさんがこういうやり方をしたってんじゃなく、
あくまでも、昔から披露されてる同種のマジックは色んなやり方がある、ん中の一つを“参考として”お話する、
んな趣旨でお話したいと思います。

僕は、マジックや超魔術を見んのが大好きで、マリックさんのYouTubeもチャンネル登録しています。
決して「全部のタネを暴いてやるぜ」ってことぢゃありません。
ただ、エンタメとしてマジックを楽しむ一方で、
世の中のあらゆる謎について「なんでだなんでだ」と探らずにはおけない性質ってのが災いして、
マジックのタネも暴かずにはおけないってな性分となりました。

もし皆さんが、自分はそんな野暮な人間じゃないぞ、マジックってのは謎を楽しむもんだ、と思われる方でしたら、
今日のお話はどーかスルーして下さいまし。
ある意味、夢を壊してしまうお話となります。すんませんです。

本題に入る前にお話しておきたいんだけども、
冒頭でお話した出し物は、大抵の方は「これはマジックで種がありますよ」という態で披露されます。
もし、霊能力や超能力で当てますってな人が居たら、その人はインチキだとご理解下さい。

よく、あなたの○○を当てます系で、
それを披露して信用させ、何かに入信させるとか金品を取るとかのケースがあんだけども、
んな類を見破る意味でも、ちょっとコツを掴めば誰でも出来る、霊能力でも何でもないって意味でも種明かしします。

んじゃ本題です。
いきなりだけども、初恋の人の名前を当てられる本人が、全く誰にも、何処でも、一度も話したことがないんなら、
このマジックは不可能となります。
逆に言えば、俺は誰にも話してないとか、今初めて言ったってのは、嘘もしくは本人がそう思い込んでるってことになります。

大抵の場合は、一度紙に書かせてそれを盗み見るってな方法で行われんだけども、
今日は紙に書かないで当てる方法をお話します。
くどい様だけども、同じ演目でも色んなやり方があり、これは僕が知ってるやり方の一つに過ぎません。
過日TVで行われたもんとは違うかも知れません。

折角なんで今日は、
皆さんが、例えば会社のお仲間の一人にこの演目を披露するとしたら、んな態でお話します。

個人情報を当てる対象をAさん、演目を披露する人をマジシャンのMとします。
まずこの演目を成功させるためには、Aさんとごく近しい人物Bさんと、Aさんが全く知らない他人のCさん、
少なくとも二人の協力者が必要となります。

やり方の構図としては、Bさんが雑談ん中でAさんの情報を聞き出す、
その場にCさんが居てそれを盗み聞きしてMに伝える、なんだけども、ここで一つ注意すべきことがあります。
それは、Aさんにとって、当てられる情報(初恋の人など)を誰かに話したという記憶を、出来るだけ薄くすることです。
その話題について一瞬だけ触れるとか、その話題を話してから何年か後にマジックを披露するとか、
Aさん本人が、話したかどうか定かではない、と思えば思うほど効果的となります。

それと、当てる名前などは原則名字だけ、もしくは下の名前だけにする、
これは、フルネームで当てると逆に種がある感が高くなるためです。
「うっすらと下の名前だけが見えて来ました」の方がリアルな訳ですな。

最も注意すべき点は、AさんからBさんが情報を聞き出す際に、いくら他人とはいえAさんがCさんの存在を意識してしまうことで、
AさんとBさんが会話している際、例えばCさんは衝立の後ろに居るとか、何か別の仕事に集中しているフリをするとか、
Aさんが「そう言えばあの時他に誰か居たなあ」と思い出さない様に工夫します。
TVの場合はお弁当屋さんとか何かの業者だとか、出来るだけ意識に入らない人になりきったりします。

因みに、だったらBさんが直接Mに教えれば良いんじゃないの?と思いがちなんだけども、
そこがこのトリックの巧妙なとこで、Bさんは話を振ったけどもAさんの情報は“本当に”誰にも話していない、
これをリアルにして、もしAさんが「Bさん、あの名前誰かに話した?」と聞いてもホントのことが言える様にすんのです。

Bさんが話を振ってAさんが情報を答え、全く他人のCさんがそれをキャッチした、後は打ち合わせしてMが披露するだけです。
こん時、Mは「Aさん、初恋の相手、誰にも話してませんよね」と強調、
もし「いや、Bさんに話しましたよ」と言われたら「Bさんは誰にも話してませんよね」と振り直し、秘密が暴露されてない態にします。

Mのそれらしい演出や演技も重要なんで、この演目を披露する際は、ある程度“特殊能力で当ててる感”が必要かと思います。

但し、面白がって「自分には能力がある」なんて言っちゃうとえらいことになんので注意しましょう。
んなん、絶対に「俺のも当てろ」「私のも当てて」となるし、
そうでなければ「携帯失くしたんだけどどこにあるか探して」みたいなのっぴきなんない状況となっちゃいます。

あー種明かししないでそのままでいると、気持ち悪がられるってなパターンもありますな。



んじゃまた明日!
2024年07月15日
“真実やいかに”の無責任


(昨日からの続き)
奇術ショーや交霊会が盛んに催されてた1900年代、
確かアメリカだったかと記憶してんだけども、エクトプラズムによる霊魂の物質化に負けないインパクトで、
あるショーの一場面が、当時の観客の度肝を抜きました。

それは、ある劇場であるショーを観覧していた観客の目の前で、
向こう側が透けて見える半透明の人間…否、幽霊が舞台上に登場した、という現象でした。
もちろんこの時代、ホログラフなんていう技術はないし、んな概念すらありません。
なのに、まぎれもなく肉眼で見える形で、半透明の幽霊がそこに存在してたんであります。

名前は失念したんだけども、
実はこれは、当時のある若い建築技師が“それを実現させる”システムを発案、
ホントに幽霊が出現したんじゃなく、そのシステムを使えばどこでも(多少条件は揃ってなきゃダメだけども)可能、
建築技師はそのアイデアを売って、かなりのお金を儲けたってなお話でした。

幽霊の正体見たり枯れ尾花─。
どっちかっていうとこれは“怖がってるけどよく見てごらん、木の枝がそう見えるだけだよ”ってな解釈なんだろうけども、
僕は、な〜んだ幽霊なんて枯れ尾花だったんだ、と思い始めて以降、
真偽が解かんないもんを逆に利用して商売する色々に、なんとなく無責任さを感じる様になって来たんだよね。

先週、タイトル忘れたけどもいくつかオカルト番組があって、
なんか納得出来る内容のもんもあるかもと一応観てたんだけども、
心霊写真や心霊映像、その他オカルトコンテンツを提供する上での番組コンセプトが、どれもあまりに無責任で、
んなん適当に楽しんで観りゃあ良い、とは思いつつも、これってどーなんかしらとやや疑問に思っちゃったんだよね。

昔からある、こういったオカルト番組の定番“心霊写真”や“心霊動画”、んで得体の知れない宇宙人や生物が写り込んだという映像、
御多分に漏れず、昨今の同種番組でもたっくさん流されました。

どう見ても隣の子の手でしょ?
写してる本人の顔がフロントガラスに映ってるだけでしょ?
電車内で正面に座ってる人の顔が、ただ窓ガラスに反射してるだけでしょ?
どれも、ちょっと深く見れば「な〜んだ」と判明する写真を心霊写真と称して紹介したり、
これ他の映像を合成してるだけでしょってのを“小さなおじさん”と説明したり、
いっちばん酷かったんは、ペルーで起きた洪水のニュース映像ん中で、
あふれ出る水に潜ってなんかを探してる人の映像を“細い手足の奇妙な生物”と紹介、
挙句の果てには「アメリカで度々目撃されてるモンスター」だと怪しい専門家が分析して、
映像を観てもそう見えるなんて結論付けてたケースもありました。

問題視するというか冷めちゃうというか、
番組を制作する段階から写真や映像を見た誰もが、スタジオでモニターを観てる演者さんの誰もが、
恐らく内心「や、これ人間の手でしょ」「これモンスターじゃなくて人でしょ…」と絶対気付いてる、
もっと言えば、専門家と称してる編集者や能力者(自称)、果ては依頼者も多分“確信犯”、
この大いなる茶番に茶々を入れようとすること自体がもーナンセンスなんか、ホント解かんなくなっちゃうんだよね。

僧侶が心霊系の解説をし出したに至っては、プロの料理人が炊飯器調理し始めたに似たこの世の終わり感があるよね。
あーそれと、いくら“お化け”とはいえ幽霊と妖怪を一緒くたに論じてんのは、もはや愚の骨頂だよね。

エクトプラズムを真面目に研究してた時代は、そう考えると純粋だったんだと思います。
舞台上に幽霊が出現するシステムを考案した建築技師も、観客を騙そうとはしてるけどもアイデア自体はすごいと思うし、
まあ直接的なお金儲けなんで純粋っちゃー純粋だとも思います。
でも技術もメカニカル面もすこぶる発達した現代に於いて、その合間を縫う様にインチキを本物として見せる、
否、インチキと知りつつ敢えてそれを言わないで視聴者にゆだねる、
そのコンセプトそのものが、僕はもしや罪なんじゃないかといぶかしげに思うんであります。

最後に余談。
かまいたちさんがMCをしてた同種の番組で、マジシャンの方がブレインダイブを披露してたんだけども、
そのタネの仕込み(?)が、実際に演じられる以前の段階から、ホント良く練られてんなあと感心しました。
※ 冷めた目で見たくない方はこの先はスルーして下さい。

予め打ち合わせしなければ披露出来ないネタに関しては、そういう件を納得して絶対に(少なくとも本番中は)漏らさない人を、
梅沢さんみたいに、キャラとしても「俺はインチキはしない」と本番でも言わなきゃいけない人には打ち合わせなしで出来るもんを、
本番でうっかり秘密を口走っちゃう可能性があるアイドルさん(天然だとしても)には“キャラ上問題ない”役目を、
それぞれちゃんと振り分けて担当を決めてました。

梅沢さんの“打ち合わせしてないのに偶然描いた絵がマジシャンと一致する”は、ホントに打ち合わせしなくても可能で、
結構古典的な方法かと思われます(当該マジシャンがそれを使ったかは不明)。
もうちょっと種明かしすると、マジシャンとは本番まで一度も会ってない、描いた絵は自分が偶然考えたもの、
この二つに関しては正真正銘本当にそういう状況、逆に言えば、その他のとこでトリックが構築されてる、
多分そのパターンかと思います。
つまり、俺は絶対に打ち合わせはしてない、この絵も偶然思い付いた絵だ、と梅沢さんに本心で言わせることが出来んのです。

「本当にUMAが出現した証拠に、飼い犬が急に反応してその方向を見てますよね」
謎の人影が庭を横切ったというこの映像も、
残念だけども先に“犬がある方向を見た”映像があって、そこに合成技術で怪しい人影を加工してるだけです。
そういう映像を制作する専門の業者が外国にも日本にもちゃんと存在しています。

ただ、僕は幽霊やUFO、超能力とかを全く否定してるかと言えばそーでもありません。
敢えて言うなら、もし存在すんならこの目で見てみたい派、ですかな。



んじゃまた明日!
2024年07月14日
何処に行った?エクトプラズム


巷に存在する心霊写真や心霊映像を目にする機会がある度に、
それがまがい物であるという根拠を探そうとする僕だけども、実はこう見えて中学〜高校生時代には心霊研究を趣味としており、
その方面に関しては結構な知識を持ってたんだよね。

この経験は稚小説『少しだけ考えた選択』にも反映しており、
吉野礼二が宇宙人に関して猜疑心を抱いてる中、その存在証拠として兄の研究ノートを持って来たクラスメートの場面、
あの発想は何を隠そう僕自身がそういった研究ノートを作る側だったんがヒントとなりました。

何年も、研究と称して関連図書を読んだりそこから抜粋してノートにまとめたりしてたその“成果”は、
今やほとんどが忘却の彼方、否、むしろ正反対に否定派と言っても良いくらいに変貌したんだけども、
僕が知り得た心霊関連の知識ん中で、今でも時々思い出す、あるキーワードがあんだよね。

それは、
【ドイツのシュレンク・ノッチング博士】と【物質化現象(エクトプラズム)】ってな文言で、
もうちょっと正確に言うと、
1800年後半から1900年代に掛けて盛んに行われていた“交霊会”に於いて、
霊魂がエクトプラズムという物質を使って人型(或いはその一部)に物質化した、んな記録が残っており、
そういう一連の現象、エクトプラズムなる物質の分析を行ったんがドイツのシュレンク・ノッチング博士である、
…てことなんであります。

過日の『正直日記』で、僕はドラマ『笑うマトリョーシカ』に登場する“エリック・ヤン・ハヌッセン”なる人物について、
Wikiで調べたらヒトラーの参謀どころか実際は預言者、占い師なんていう怪しい人物だった、と記し、
ハヌッセンが活躍した時代には、奇術ショーと並行して交霊会も盛んだった、ただそれは奇術のテクニックを利用したインチキで、
つまりハヌッセンが活躍した時代は、時代そのものが既に怪しい時代だった、
んなお話をさせて頂きました。

僕は、それ以前に既に心霊研究からのアプローチとして“交霊会”の様子や背景を知っており、
たまたまハヌッセンを調べたことで久し振りにオカルトチックな色々を懐かしく思い出し、
あの『正直日記』を執筆した後も、ついでにつらつらと記憶を呼び起こしてみたんだよね。

1800年後半からの交霊術ってのは、
霊魂は光を嫌うってな通説(?)から、大抵は真っ暗な部屋や劇場で行われており、
暗幕でこしらえた“キャビネット”の中に霊媒が入って幕が閉じられ、
中から死者の声が聞こえたり在り得ない現象が起こったりする(観客がそれを観る、という形)、んなんがスタンダードだったんだよね。

霊媒は両手を後ろ手に縛られた形でキャビネットに入り、さらに水を口に含んでテープで封印、
そのまま幕が閉じられると、机の上に置かれていたラッパや弦楽器が鳴る、生きた人間と同じ様に喋る声が聞こえる、などの現象が起き、
両手を縛られてんのに楽器が鳴る、水を含んでテープを貼られてんのに声が聞こえる、
観客はこれに驚いて“ショー”は成立、
大体はんな“出し物”が主流だったんであります。

因みに、これは霊媒が縛られる段階で縄抜けが可能な縛られ方をしてるってなトリックで、
キャビネットは幕で閉じられてんので、縄抜けした霊媒は中で好きなことが出来る訳で、
種が解かっちゃえば不思議でも何でもないことなんだよね。

さて、んな中、
少なくとも当時の科学技術では絶対に不可能な、驚愕の心霊現象が披露されました。
それが、エクトプラズムによる霊魂の物質化現象でした。
これは、隠されたキャビネットん中で現象を起こすなんていう怪しい演出じゃなく、
人々が、時には世の著名人や有名な学者が、何十人も注視する中、実際に霊媒が姿を見せている形で行われました。

霊媒は自らの意志でトランス状態となり意識を集中、
すると、口や耳、鼻などの穴から、あるいは首や耳の後ろから、見たこともない物質が煙の様に出現し始め、
やがてそれは人の形になったり、一部だけが顔になったり手になったりして完全に物質化、
一時的に声帯を構成し、声を発したなんていう記録もありました。

これに興味を示して本格的に研究したんがシュレンク・ノッチング博士で、
確か彼は、かのコナン・ドイルと同じで医師でありながら霊魂存在肯定派、医師だけにエクトプラズムの分析も手掛け、
“白血球と上皮細胞を含んだ唾液の成分に似ている”との結果を発表しました。

ひるがえって現代。
そういやあ昨今、エクトプラズムなんていう文言すら聞かない、
ばかりか、当時から7〜80年を経て科学技術も映像技術もとんでもなく発展した現代、
物質として存在してたはずなのにあれから画像も映像も撮られてない(1900年当時のエクトプラズムはたくさん写真があります)、
はてエクトプラズムなる怪現象、果たしてどうなったんでしょーか。

古くは妖精の写真、ネッシーの写真、
近代ではミステリーサークル、
全て後世になって「私がやりました」と告白する人物が現れました。

エクトプラズムも、もしや誰かが“やった”んかも知れません。
なんか残念です。



んじゃまた明日!
2024年07月09日
怪しき時代に怪しき輩


そろそろ夏季ドラマも初回放送がされ始めて来て、
僕は、またこの時期が来たかと若干の不安を抱きつつも、一応は面白そうなもんを見繕って観始めていて、
既に幾つかのドラマは、このまま毎週観続ける予定ってな候補に挙がっていて、
面白そうなドラマがまた5作品以上溜まると困んなあなんて思いながら、
でも見逃したくはないんで、しっかり予約録画をセットしております。

毎回のことだけども、
なんせ僕は一週間を通して観られる作品は多くて5つと決めてんので、
どんなに好きな俳優さんが出られてたとしてもまず恋愛もんはハナっから候補外、家族系感動モノも基本候補外、
直感で面白そうだなと思ったもんは一応初回だけは観る、
ミステリーや推理モノ、考察系のドラマを最優先にチョイスする、んなルールを決めて取捨選択してんだよね。

んな中、もう3回目くらいになんのかしら、
桜井翔さん、水川あさみさんご出演の『笑うマトリョーシカ』も面白そうで、
余程のことがない限り、僕はこの作品は今後も観続ける、否、毎週楽しみにしながら観るドラマの一つとなりました。

で、
今日のお話は、同ドラマをご覧になってない方々には「なんのこっちゃ」になっちゃうけども、
実はドラマん中の一つのフックとして、“エリック・ヤン・ハヌッセン”なる人物名が登場、
ハヌッセンはアドルフ・ヒトラーの陰の参謀者だった、みたいな扱いで紹介されてんので(ドラマの物語上で)、
ヒトラーが実在の人物ってことはハヌッセンも実在したんだろうと思い、
ちょっと調べてみたら、これがまあ実に面白いことが判明したんだよね。

今日のお話は、ドラマのストーリー上結構重要なフックとして登場するハヌッセンが、
実際にはドラマ上の説明とは若干異なり、何だか怪しい匂いがする、んなうさん臭さをお話したいと思います。

あ、てことは、同ドラマをご覧になってない方でもお楽しみ頂けんじゃないかと思うんで、
どーか皆様、しばしお付き合い下さいましな。

さて“エリック・ヤン・ハヌッセン”なる人物。
何だか高級フランス菓子みたいな名前なれども、『笑うマトリョーシカ』では“ヒトラーを陰で操る参謀”的存在と説明され、
厚生労働大臣である清家一郎が総理大臣になれるよう、
声明文、挨拶、各種コメントから身振り手振りに至るまで、事細かく指示して清家を操ろうと画策する、
政務秘書官鈴木俊哉のその手法や行動になぞらえて、ドラマ上でも度々登場します。

僕は、まずヒトラーそのものが、群衆掌握に長けた能力の高い人物だってな認識があり(ファシズムじゃなきゃね)、
どんなに優れた参謀が居ようとも、むしろヒトラーには適わないんじゃないかと思ったんで、
“ヒトラーを傾倒させる人物”ってことに、んな人間がホントに存在したんかと、かなりびっくりしたんだよね。

んで、びっくり&信じらんないってのが先に立って、
ホントに実在する人物なんかどーか調べてみたら、やっぱハヌッセンは実在する人物で、確かに“ヒトラーと交流”もあった、
でも(Wikiによると)“ヴァイマル共和政期のドイツで活動した、預言者を騙る手品師・占星術師”との紹介、
え?預言者を騙る手品師?占星術師?
よよよ預言者?ててて手品師?せせせ占星術師?
めっきり怪しいぢゃないの〜っ!

さらによくよく読んでみたら、ハヌッセンなる人物は超能力と称した奇術の舞台で人気を集め、
確かにヒトラーと出会ってはいるものの、どうやら演説時の身振り手振りのアドバイスをした程度、
似非預言者よろしくヒトラーのお抱え預言者として活躍した、とのことで、
終いには自らも所属した“突撃隊”によって暗殺された、んな生涯だったらしいんだよね。

ハヌッセンはユダヤ人だったらしく、当然それを秘密にしてたんだけども、
ある日それがヒトラーに知られることとなり、ヒトラーの命によって暗殺されたってな説もある、とのことでした。

実は僕は、有名なフーディーニ辺りが全盛時代の奇術ショーやそのトリック、世間での評判なんかを記した本を読んだことがあり、
ハヌッセンもほぼその時代の舞台で活躍した人物、確信はないけども、そのうさん臭さはちょっと想像出来んだよね。

その時代は奇術も流行ってたけども同じくらい“交霊術”も流行っており、
霊魂が存在すんなら見てみたい、死者との交流がしたいってな人に向けて交霊会も大盛況、
でも実はその“交霊”は奇術で使われるトリックで演出されたもの、
それがばれないでお金を儲けてる人も居れば、霊魂否定派に乗り込まれてトリックを暴かれる人も居る、
信じる派と否定派が丁々発止と混在する、怪しい時代だったんであります。

んな中、ハヌッセンはヒトラーに仕えるほど出世した、いわば成功者とも言えんだけども、
少なくとも『笑うマトリョーシカ』で紹介されてるハヌッセンほど実際には参謀者でも何でもなく、
世の中が不確実なものに対して曖昧だったからこその怪しい存在であり、
なんちゅーか“歴史に埋もれた”人物だったんじゃないかと思います。

その証拠に、というか何と言うか、
逆にヒトラーの方のWikiを見てみたら、ハヌッセンのことなんて一行も書いてありませんでした。

ホントはどんな人だったんか、妙に気になりますなあ…。



んじゃまた明日!


トップへ
戻る
前へ
次へ